「羊飼いの暮らし」ジェームズ・リーバンクス著(2)

2月13日にここに書いた『「羊飼いの暮らし」ジェームズ・リーバンクス著』

その時は すぐに読み始める筈だった。

しかし 読み始めたのは7月に入ってからになった。

 

ニューヨークタイムズの書評。

「ジェームズ・リーバンクスの衝撃的なデビュー作。

家族が営む英国の湖水地方

小さな羊農場の物語でありながら

移動性と個人主義が当たり前になった現代において

継続性、ルーツ、所属意識の大切さを

訴える本でもある」。

 

1974年 リーバンクスは湖水地方の600年以上続く

羊農家の長男として生まれ 

祖父 父と同じように勉強が無意味とされる土地で

羊飼いになる事だけを目指して成長した。

 

10代半ばで学校を中退し 家の農場で働くも

父親との関係に亀裂が生じた時に 本の世界に出会う。

そこで出会った湖水地方の作家達

ピーターラビット」のベアトリス・ポター

桂冠詩人ウィリアム・ワーズワース・・・等。

リーバンクスは 自分の可能性を試すため

オックスフォード大学を目指し 入学する。

 

そして4年間を大学で過ごし 

彼は又 湖水地方の家族の元へ帰り

PCとiPhoneを駆使して羊飼いと

ユネスコの仕事を両立している。

 

美しい四季の描写 厳しい冬の牧羊 

そこに棲む動物達 住人の生活など

静かな情熱に満ちた日々の記録だ。

湖水地方」は 美しい自然の丘陵地帯で

旅行客に人気の土地だ。

その一方で 質実剛健な土地の人の生活があるのを

この本で知った。

 

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