思い出の本から 作った「記憶」

「記憶」
「記憶」

本を処分した 色々な機会の中で

半世紀以上経っても 私の手元に残った本。

エデンの東」も その一冊だ。

 

ページは経年劣化で 茶色に変色し

活字は小さく 切り揃えられた下部は

ペーパーナイフで切ったかの様。

 

その本を見ながら

いつか これを使って

作品を作りたいと思ったが

それは 意外と早く出来上がった。

 

本の最初の1頁から95頁までを

ゆっくりと切り離し

その厚さ5ミリ程の周りを

離れないようにセメダインで固めた。

 

1220度で焼き締めた 陶の板 3パーツ。

一番大きなパーツに 「本」 「2本の細いパーツ」

そして 「枯れた花」を付けた。

 

花は 白の色をつけず

植物標本みたいに 

マスキングテープを細く切り 貼り付けた。

そして 壁に吊るす様にした。

 

室内で壁に吊るし 写真を撮ると

白がベージュに近い色に写る。

だから

板の上に載せ 日の当たらない外で撮った。

 

タイトルの「記憶」から 

何かを感じ取ってもらえれば嬉しい。

 

2022.8.22「思い出の本から 何かを作る」クリック