苺と蟻

 

露地栽培のいちごが食べたい。

そこの到達点まで中々の難路であると 最近分かった。

4個の植木鉢に一株ずつ植え 白い花が咲き

淡い緑の苺の実が出来 赤く色づき始めた。

 

人間が美味しいと思うものは 動物も同じだ。

色づいた苺の様子が変だと 実の裏を見ると

ぽっかりと空洞になり 小さな蟻が群がっていた。

 

実を土から離し 

細い木の枝で持ち上げたが効果は少なく 

今日から少し色づいた時に

実を摘んで それらの熟成を「小屋」の中で待った。

 

赤くなった実はまだ小さく 齧ると酸味が勝つ。

失望というほど大袈裟なものではない。

蟻が5個 私が4個。

残りはどちらが食べるのか?

この経験を来年に繋げよう。

 

「小屋」の裏に 自生の山桑の木がある。

去年に選定したせいか 今年は沢山の実がついた。

黒く熟したその実を摘み 手のひらに載せると

沢山の小さな蟻が 桑の実についていた。

果汁好き 甘党の蟻たち。

それを地面にある巣まで 遠路はるばる運ぶのかい?

 

 

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