
二日前は まるで初冬の寒さだった。
小雨が降り続き 風が吹き
表に出ると 大きな傘を差しても服が濡れた。
底にいくつも穴の開いた靴を履いていたので
雨水を吸った白の靴下が 灰色になった。
晴れた日にしか履けない 穴あきの靴。
初夏と初冬の天気の繰り返しでも
野の花や園芸種の花は 次々と咲き続け
今日 ヤマボウシの下に初めての花を見つけた。
調べたら どうもチチコグサらしい。
芝生の敵だと書かれていたが 小さな風情のある姿だ。

そして2年前 紅木蓮の下に蔓の様に這い
厚い葉を持つ 観葉植物のような植物が出て来た。
上にも伸びず 花も咲かない 正体不明の植物。
それが 今年は茎を伸ばし 蕾をつけ 花を咲かせた。
赤い花びらの15本の石竹(セキチク)だった。
風に乗って どこかから飛んで来て 芽を出し
2年かかって花を咲かせた。
「ようこそ 我が家へ」
鳴門の塩ワカメを大きな袋でもらった。
数分水につけると
海の中で揺らいでいた時の様に大きくなる。
絞って切る時に サクサクと音がする。
わさびと醤油で食べるのが好きだ。
季節はいつのものか知らないが 初夏の感じがする。