苺とエゴの木

 

露地栽培の 実がしっかりした甘酸っぱい苺。

そんなのが食べたいと 長い間思っていた。

ホームセンターで 苺の苗を見た時

これを植えたら 私が食べたいと思う苺の夢が

叶うかもしれないと 三つの苗を買った。

植木鉢に肥料入りの野菜の土を入れ 丁寧に植え 

以前貰った苺苗も同じ様にした。

貰った苗は 葉っぱが出ると鹿に食べられ続けて数年。

大きな植木鉢に移植した。

4個の植木鉢に植えた 私の願いを背負った苺苗。

 

白の花が咲き 小さな蜂も飛んで来て

小さな淡い緑の実がついた。

 

露地栽培の苺の旬は4月から5月。

平野部との気温差が約6度の山間部で

果たして実は大きくなり 紅の色がつくのだろうか。

肥料を少し足して 様子を見よう。

 

「小屋」のそばに立つ 

エゴの木 白の百日紅 栃の木 山桑は

どれもが ヒョロリと背が高かく 痩せっぽっち。

その木の下に エゴの花がパラパラと落ちて 

見上げると 沢山の花をつけた枝が

まるで私に覆い被さる様に広がっている。

白い5枚の花びらに 黄色の蕊。

冷たい雨と風に打たれて 落ちてきたエゴの花。