初冬の1日

なんの足跡だろう
なんの足跡だろう

 

ざらめ砂糖のような雪の上に

鳥か 小さな獣の足跡が続く。

はらりと落ちた銀杏の葉が その上に落ちたのか

優しい姿の銀杏の葉だ

 

銀杏の木の枝は 今はもう葉を全部落とした。

地面は落ちた葉で覆われて 

雨や雪と相まり 土に還る様をしているのだな。

 

今日(19日)は 横殴りの雪が

晴れ間と曇り空の間に 冷たく降った。

服についた雪は すぐに溶けた。

晴れ間には 枝についた水滴がきらきらと光り

曇り空には 灰色の重い雲が

小さな人間の世界を 押しつぶすように流れていた。

 

晴れ間に 野茨の赤い実を見つけた。

そして 冬苺の艶やかな実も。

ちょっとした 飾り物を作るのに

赤い実が欲しかったからだ。

 

ストーブの上でコトコトと炊いた物や

温かいスープが美味しい。

具沢山の粕汁には 少しの味噌を加える。

最近は こんなものを食べて暮らしている。