枇杷の木 「編集ども集まれ」藤野千夜著

枇杷の花芽?
枇杷の花芽?

 

枇杷を食べた後 土にバラバラと捨てた種が

毎年 芽を出しては消えを繰り返していた。

深い雪に押されて 枝が折れ 

そしていつの間になくなる。

そんな 私に見捨てられた木が

今年の少ない雪で持ち堪え 

花芽(多分)まで付いていた。

枇杷の花は 地味なアイボリー色だったと思う。

今朝気がついたが 

下の葉っぱがすでに鹿に食べられたいた。

果たして 花が咲くまで持ち堪えるか?

観察を続けよう。

 

「じい 散歩」藤野千夜著が面白かったので

同じく藤野千夜の「編集ども集まれ」を借りて読んだ。

藤野千夜の自伝的小説。

大学を卒業した後 主人公の「小笹」が

神田神保町の出版社に勤め 

漫画の編集者として働いた時の

社内の編集者達 漫画家とのエピソードが綴られる。

 

本半ば LGBTのTである事を

カミングアウトしたあたりから面白くなる。

 

時は1990年前後。

LGBTの知識 理解が今よりもっとない時代。

「小笹」から「笹子」になった主人公のめげない生き方

会社を退職させられた後の 

小説家として芥川賞を取るまでの

フィクションではあるが 半ばノンフィクションの

手塚治虫とコミックスを愛する作者の

「編集ども集まれ」

今日 図書館に返却した。