![栃餅](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s979b638e9451d968/image/idd6c98b25b71564d/version/1708334631/image.jpg)
山の中の村の餅は 普通の白い餅と栃餅と蓬餅。
今は栃餅を作るのは限られた家だけだ。
栃の実を採り 皮を剥き 灰をまぶして灰汁抜きをし
それを蒸した餅米と一緒につく。
ざっと言えば簡単そうに聞こえるが
とても手間をかけた餅だと思う。
手間をかけても 「大事な餅米に加えて餅に」は
米の収穫の少ない土地の知恵だと推測する。
私の推測が正しいかどうかは分からないが。
ストーブの上に丸い焼き網を乗せ 栃餅を焼く。
砂糖と醤油の甘辛いタレを絡めて食べる。
ミルクコーヒーの様な色の餅は
酸味と渋味が微かにする。
![鯖のへしこ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s979b638e9451d968/image/ib4d7d0f275e9849e/version/1708334786/image.jpg)
若狭湾に揚がった鯖を使って作る。
(多分今はノルウェイ産?)
これを作るのは 今は限られた家だけだ。
塩がたっぷりの糠を 鯖に詰め樽に重ねて保存する。
鯖にたっぷりと付いた糠を綺麗に刮げ 切り
アルミホイルに並べて 網に載せてストーブの上で焼く。
焦げ目がつき 油が滲み出ると 皿にバラバラと移す。
塩味がとても濃いへしこは
ご飯の上にほんの少しだけ載せて食べる。
滋味深く後を引く。
熱いお茶をかけて お茶漬けも美味しい。
私が食べた栃餅と鯖のへしこは
生徒四人の村の小学校の生徒達が作った。
勿論 名人の女性のサポートがついての事だ。
昨日 小学校で買い 今日の昼ごはんに食べた。