映画「658km、陽子の旅」

(Google 画像から借用)
(Google 画像から借用)

映画「658km、陽子の旅」

これは絶対に見逃せないと 

京都 新風館の映画館 UPLINKまで行った。

 

『主人公の陽子(菊池凛子)は 

20年前に 家族から反対されたにも関わらず

夢を持って 青森から東京に出てきた。

その夢は20年後の今も叶わず 引きこもりのフリーター。

ある日 従兄弟(竹原ピストル)が 陽子の父(オダギリ・ジョー)が亡くなったと知らせに来る。

従兄弟の車で 渋々東京から青森まで葬式に出発する。

 

途中のサービスエリアで 従兄弟の子供のトラブルで

陽子は 車から取り残されたと勘違いする。

そして ヒッチハイクで青森まで行こうと決める。

スマホは壊れ お金も2000円ほどしかない。

ヒッチハイクでは 危険な事も 

暖かい人情に触れる事にも出逢いながら

父の出棺の明日の12時までを目指し

ひたすら青森を目指す。

 

東北大震災の福島の海岸 

放射性物質を詰めた黒い袋が並ぶ被災地 

被災地住宅を ヒッチハイクの車は走る。

 

ヒッチハイクの旅が青森に近づくにつれ

話す事も困難で 声もでなかった陽子は

少しずつ 自分を取り戻して行く。

 

人間の温かさ ずるさ 様々な人生と出逢いながら

このヒッチハイクの苦しい旅は

陽子の再生の物語だと思った。

それに 福島の復興途上のシーンが

陽子の再生と重なった。

果たして 陽子は父の出棺に間に合うのか?』

 

主演の菊池凛子 脇役陣 音楽 映像も素晴らしい。

静かなエネルギーを感じる。