
小屋のそばに 小さなコナラの木を植えたのは
5、6年前だっただろう。
前の山から 30センチほどの苗木を掘り起こし
草の茂る場所に いい加減に植えた。
雪に押しつぶされ それに耐え
まだまだ 一人前ではないが大きくなった。
強いなあと思う。
細い枝から 早緑の柔らかな葉っぱが揺れ
午前中まで降った雨の雫が光る。
京都や大津から車で1時間ほどのこの地。
そこで 朝夕まだストーブに薪をくべている。
今日 ライトダウンのジャケットを着た。
小屋の周りには 鳥達は囀り 野の花が咲く
春爛漫の中に住んでいるのに。
「5月なのに まだ寒い」
と 私は毎年言っている様な気がする。