今季最後の八朔

小さな八朔
小さな八朔

 

沢山の小さな八朔が 大きな箱で和歌山から届く。

皮は少しくたびれ気味。

果肉はとても甘い。

今季最後の名残の八朔。

 

大きな竹籠に盛り テーブルの上に置く。

黄色が 薄暗い昼間の小屋の中で輝く。

 

平たい器に 袋から出したオレンジ色の実を並べると

果汁が器の底に流れ 八朔が生き物の様だと思う。

一つ二つ 口の中に放り込み 外に出ると

明るい日差しが 私を射る。

 

しばらくの間 籠の中にいつも八朔があり

 それが机の上で 灯火のように明るい。