黄砂の日 コブシの花

黄砂で霞む山 コブシの花
黄砂で霞む山 コブシの花

 

25日 夕方

図書館に行く途中に コブシの花が

黄砂で煙った山にポツリポツリと咲いていた。

 

高校時代に読んだ堀辰雄のエッセイ「大和路 信濃路」。

堀辰雄の妻が 信濃路を走る列車の窓から

外の景色を見ていて

「あ コブシの花」という文が記憶に残った。

コブシの花とはどんなものか?とずっと思っていたら

ここに引っ越して来ると そのコブシの花が

当たり前にあちらこちらに咲いていた。

 

木蓮に似た アイボリー色の清廉な風情の花だ。

この花が咲くと 山桜が咲き

そして 広葉樹の木が芽吹き 

淡い緑 白 薄紅で山が覆われる。

秋の紅葉と共に 春の芽吹きは

本当にいい季節だと 私は思う。

 

写真を2枚撮り 又 車に乗り山道を走った。

走る車の中から見える景色は どこも黄砂で煙っていた。

途中のキャンプ場では 数個のテントが張られ

暖かそうな焚き火の炎が テントの数だけ見えた。