川に映る影

 

午後3時過ぎ ウォーキングに出かけた。

毎日の事だ。

もうすぐ 太陽が山陰に入ってしまう。

少しでも ひなたのあるうちにと

急いで小屋を出て 南に歩き始めた。

 

山の中は まだ深い雪が残り 吹き降りる風は冷たい。

その山からタヌキが一匹 道を横切り 林に中に消えた。

キツネの軽快な走りと違う ヒョコヒョコと小走りで。

「おーい」と声をかけたが 知らん顔。

 

明るい陽の光の下を 澄んだ川が流れる。

魚でも群れていないかと眺めた川に

 

スマホを目の高さに持った私がいた。

それが面白く

何枚か写真を撮った。

 

毎日同じ道を歩く。

空の様子 風の強さ 陽の光 狭い谷の水音

鳥の鳴き声 すれ違う車の音

一日として 同じ日はない。