台風の過ぎ去るのを 身を伏せて待つ

 

 

見上げると

白い百日紅の花をつけた 重なる緑

そして

紛れもない青い空と白い雲だ。

 

夏の終わりの

まだ 落葉には遠い 周りの木々と

その間から差し込む 朝の光。

 

時間の経過と共に

青い空は 灰色に変わり

細かな雨が降り始める。

 

薄い白のカーテンが

開け放たれた窓から吹き込む風に

大きく膨らんで はためく。

 

夜が深くなり

夜に鳴く鳥や虫の声も 今は聞こえず

深夜のラジオの音楽に 山の木々の

風にうねる音が重なる。

 

明日 日本海を 台風が通り過ぎる。

私のする事は?

じっと身を伏せて その時を待つだけだ。