![トンビの羽 枯れた薊の萼](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s979b638e9451d968/image/i7e84bf221f752a12/version/1657983241/image.jpg)
小屋の窓の向こう
前をしっかりと見つめて飛ぶトンビ。
電信柱のてっぺんで
ピーヒョロと鳴いている下を
私が歩いているのを 知っているはずだ。
顔馴染みとでも呼ぼうか。
そのトンビの羽かどうかは分からない。
草の上にハラリとした風にあったのを
次の日に持ち帰り 机の上に。
つい最近まで咲いていた 小屋のそばの薊の花。
いつの間にか 茶色の萼になり
それを手折り 机の上に。
墨色の羽と 茶色の薊の花の萼
これは写真に撮らないと。
二つを並べ スマホのボタンをカシャリと押した。