ファゴットの音色

14日 午後5時
14日 午後5時

 

朝の窓の向こうは

横殴りの北風に吹かれる

雪の景色だ。

 

走る車もなく 

除雪車が通った後も

すぐに雪が積もり出す。

 

昨日

小屋の周りの雪を

歩けるだけの幅に除雪をしたが

その後にもう40センチほど

雪が積もった。

 

こんなに雪が積もるのは珍しい。

 

そんな時 私は小屋の中で

ラジオから流れる

ファゴットの音色に驚いていた。

 

ファゴット木管楽器である事

それは知っていても

その音色を知っている人は

少ないのではないか?

私もその一人だ。

 

若いファゴット奏者 皆神陽太さんの演奏を聴いた。

立原道造の詩からインスピレーションを得て 

木下牧子さんが作曲した「夢見たものは・・・」

 

サンサーンスの歌劇「サムソンとデリラ」等

 

低音の深い音色のゆったりとした曲を

皆神陽太さんのファゴット

反田恭平さんのピアノとのデュオで4曲。

 

用事をしながら聴くファゴット

吹かれる雪の中に 溶けいるような音色だ。