いがぐり坊主

 

私の頭上に 浅緑色のいがぐり坊主。

あたりをぐるりと見回すと

あちらにも こちらにも。

 

夜から降り始めた雨にぬれて

スッキリとした顔立ちの男の子。

 

指先でいがぐり坊主を

トントンと叩く。

まだ チクリともしない。

 

夏から秋への移行は

静かに 抜き足差し足忍び足。

こんな風にしてやってくる。