![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s979b638e9451d968/image/i30eb730c7b00fb4b/version/1627343898/image.jpg)
前回の料理本が
家庭のお惣菜、おかずの数々であるなら
今回のは 当時大阪ロイヤルホテルの料理長
常原久彌のプロの技である。
プロの技を 分かりやすく
家庭でもちゃんと作られるように
実に上手い語り口で
作り方が綴られている。
「おそうざい十二ヶ月」と共に
この本も私の若い頃から家にあった。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s979b638e9451d968/image/i736de893cba04a6d/version/1627343966/image.jpg)
今のフランス料理 カフェの料理のように
料理が盛られた皿に ソースで模様を描いたりしない。
大倉陶園や マイセンの上品な皿に
料理そのものが載っている。
そして 文を読んでいくと
その料理の由来から 上手く出来るコツまで
実に楽しい。
私はこの本で
西洋料理とは「これだ!」を感じた。
今でも旬に作る きゅうりのピクルスは
この本のレシピだ。
魚から肉 そしてデザートまで
100程のレシピと それにまつわる話
楽しい花森安治のイラスト 写真などの
260ページの重い料理本。
今読んでも とても楽しい本だ。