![ひつまむし 2021.6.28](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s979b638e9451d968/image/i328ca1b0ebf999ae/version/1624925633/image.jpg)
一月程前
突然郵便で送られてきた「地域振興券」
防災無線でのお知らせがあったのかどうか
それは 定かではないが
去年に続いての 一人 ¥5000の振興券。
大きなスーパーやホームセンターでは使えない。
地域の個人商店を応援するための代替通貨だ。
それではと 夕方に車で1時間ほど走り
代わり映えはしないが 鰻を食べに行った。
まさか 琵琶湖の鰻ではないだろう。
でも 明らかに京都や大阪の鰻とは違う。
身は薄く締まり 皮は柔らかく
焼きは香ばしい。
私がなぜ ひつまむしを食べるのか?
それは わさびにある。
わずかにたれが染みたご飯に刻み海苔。
その上に 香ばしい鰻。
わさびと刻みネギを混ぜて
口に運ぶ幸せ。
三通りの食べ方を「強要」されるひつまむし。
面倒だなと思うが 美味しさに負け
その通りに食べるのが通常だ。
![鰻屋の前の通り 午後6時過ぎ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s979b638e9451d968/image/i16123f9c28b0604d/version/1624925759/image.jpg)
地域振興券と小銭で支払いをし
表に出ると 西の空が微かに茜色に染まる。
集落の人たちが「町」と言う鰻屋の辺り。
夕方ともなれば 人影も車もなく
閑散としている。
琵琶湖沿いの「町」から「山」へ
帰り着いたのは 午後7時過ぎ。
まだ 辺りはぼんやりと明るかった。