日曜の朝

 

日曜の朝

小屋の前の道を走る車の数が多い。

 

釣りやら 山歩きやら 吟行ならぬ写真行

街から人を乗せた車がやって来る。

 

 それを眺める私は 小屋の外に出て

コアジサイ ウツギ アザミ

途切れなく咲き代わる花達の 

濃密な香りを

胸に深く吸い込むのだ。

 

明るい灰色の空の下

私の のんびりとした日曜の朝は

そんなふうに始まった。