静寂な風景

 

 

お正月に降って黒ずんだ雪が

夜に降った雪で 又 白く覆われた。

 

雪を踏むと バリバリという音がする。

谷にかかる橋の上は

凍ってツルツルと滑り

顔にあたる風は とても冷たい。

気温が下がって来ているのだ。

 

杉の枝に乗っかった軽い雪が

強い風で 白い靄のように

吹き飛ばされている。

静寂な風景の中の

軽やかな動き。

 

それを見て

ハッとする私の心の動き。

 

そして

遠くに聞こえる

鳥の鳴き声。

 

冬の晴れた日の 透明な静けさ。

その中で動く雪や 鳥の鳴き声は

遠くで鳴り響く鈴のようだ。