微かな草の香り

 

春になると

いつも土筆(ツクシ)で覆われる

小さな 小さな丘状の地。

 

雪のない今年

そこは草や苔で覆われ

私風に言うならば

「いい感じだ」

 

ストローみたいな

枯れた草の茎

深く暗い赤の草の葉

淡い緑の苔

 

人の手で創作していない

たまたま偶然にこの地に根付いた

植物のコラージュ。

 

いつもは見過ごしている草も

屈んで見ると 

草の香りまでが 私に届く。

生きている事を証すのには十分な

微かな香りだ。