![志賀直哉邸](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=490x10000:format=jpg/path/s979b638e9451d968/image/i0bc713a233ef8b23/version/1538236277/image.jpg)
奈良に居を構え
奈良の自然や街を撮り続けた入江泰吉の
質素だが趣きのある旧邸を後に
奈良市の東部に位置する高畑に向かった。
高畑、奈良市街の東に位置する
静かな静かな所だ。
そこには
志賀直邸が10年住み
「暗夜行路」を書き上げた家がある。
その家は数々の文化人が集い
高畑サロンとも呼ばれた
贅沢な空間だ。
28日は
歩くと汗が滲む暑い日だった。
木と土と紙で出来た志賀直哉邸の
開け放たれた窓から
涼しい冷たい風が吹いて来る。
入江泰吉の家 志賀直哉の家。
冬は寒くて 夏は涼しい。
かつての日本の家はこんなだったな。
![高畑](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=490x10000:format=jpg/path/s979b638e9451d968/image/i890cfb493d24b90e/version/1538236429/image.jpg)
志賀直哉邸を出て右に。
「入江泰吉記念奈良市写真美術館」へ。
あちらでもない、こちらでもないと
案内板を頼りに美術館を探す。
ウロウロと彷徨う路のなんと静かな事だろう。
白壁の漆喰が落ちた様までが美しい。
入江泰吉記念写真美術館。
高畑の自然や住宅の中に
静かに建っていた。
奈良の、とくに高畑界隈を撮った写真。
それらは上質のエッセイの様に
見る者に語りかけて来る。
私より随分若い写真家の女性に同行した
楽しい高畑行きだった。
奈良を4時に離れる予定が大幅に遅れる。
余りにも話す事が多く 聞く事が多かった。
「又会って沢山話しをしましょう」