![松本路子写真集より マリソル(MARISOL)](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=490x10000:format=jpg/path/s979b638e9451d968/image/i0df6cb938232f6a4/version/1535816902/image.jpg)
以前はそんなにいいと思わなかったのに
今はとても好きだと言うもの。
誰にもこんな経験があると思う。
ある本を探している時
本棚の積み重なった本の間から見つけた
1995年の展覧会の作品集「MARISOL」
探すべき本はどうでもよくなり
私はマリソルの作品集に釘付けになった。
展覧会で見た時
そんなに感動もしなかったのに。
![1995年 マリソル展覧会作品集より 「かもしかのいるジョージア・オキーフの肖像」 マリソル作 1980年](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=490x10000:format=jpg/path/s979b638e9451d968/image/i8af990bd77256743/version/1535817193/image.jpg)
1986年に98才で亡くなるまで
アメリカ ニューメキシコの荒野で
絵の制作を続けたジョージア・オキーフ
その濃密で頑固、寡黙なオキーフの生涯を
こんなにも的確に表現した作品があるだろうか。
古い柱に彫られたオキーフ。
それを石の上に据えて
杖を携え
はにかんだ様に微笑み
私を見ている。
20余年経ってやって来た感動。
しばし この作品集を側に置き
朝に夕にページをめくろう。