カタツムリの殻? それとも家?

 

自然の造形の妙と言わずして

どう表現すればいいのか。

 

草の陰に隠れていても

私は見つけたよ。

カタツムリの殻?

それとも 家?

 

ぐるぐる巻いて

柔らかな半透明の

砂の様な色。

 

私が編み上げ靴を履いた足で

すぐ近くを行ったり来たり。

そんな時にも

一生懸命生きていたカタツムリ。

 

ところで

殻の中の主は

一体どこに行ったのやら。

 

手のひらの上の

殻に聞いても

何も語ってくれない。