「同好の士」二人から
「新世界に行きませんか?」とメールを貰った。
山の中から
ゴールデンウィークで大にぎわいの
ディープな大阪、新世界へ出かけた。
「同好の士」が目指すは
ソース二度漬け禁止の串カツ屋。
店構えも運ばれて来た串カツも
どこか私の思っていたのと違う。
帰り道に通った「ジャンジャン横町」に
私が思っていたディープな新世界があった。
狭い路地の様な短い商店街。
そこに何軒もあるカウンターだけの串カツ屋
3貫150円の寿司屋
日本語なのに外国語の様に聞こえる言葉のやりとり
お菓子も、売っているオッチャンも昔ながらの店
狭い部屋で沢山の人が将棋を指す。
「ここだ、ここだ。私が思っていた新世界は」
墓参りで天王寺に来た時に
もう一度この狭くて短い横町を訪ねてみよう。
帰りの環状線から見えた私が通った中学。
小さな家がひしめく大阪の街で育った。
懐かしい思いはせず、今は只、不思議な気持ちがする。