ドアを開けて表に出て

合歓の木
合歓の木

曇った空の下を歩く。

 

窓から光は入って来ても

家の中

仕事場の中

椅子に座って

背中を曲げて

仕事をしたり

何かを読んだり。

 

ドアを開けて表に出て

冷たい空気を感じて

「ふぅー」と一息。

 

歩き始める。

見慣れた山や川。

時には

靄が山に沿って登って行ったり

風で綿毛が舞っていたりする。

 

今日

合歓の木の

夏の終わりか秋の初めの姿に気がついた。