![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=490x10000:format=jpg/path/s979b638e9451d968/image/i9fbf74bf446c2c93/version/1502551670/image.jpg)
丹波栗みたいな
大きいニンニクの一欠け。
ひさしの下に
ずらっと並んで干してある
人間の拳くらいのニンニク。
オチヨさんは丁寧に選んで
8個私にくれた。
家でニンニクを使わない私は
4個友達にあげた。
90歳の女の人が作ったニンニク。
それが私はちょっと自慢だった。
オチヨさんに会った時
友達にもお裾分けした事を言うと
ふっと残念そうな顔をした。
フライパンに
ほんの少しの油。
そこに二欠けのニンニク。
焦げ目が付く迄
じっくりと焼く。
香りはすっかり消え
ユリネの様な
ホクホクとした食感。
まろやかに変化した。