三つのギフト

 

チャックの畑へ豆を採りに行く。

 

サヤエンドウ豆とスナップエンドウ

鋏でパチンパチンと切る。

 

蜂のうなる様な羽音。

何も考える事のない単純な作業。

心が静かだ。

 

バスケットにいっぱいの豆。

 

一つまみの塩を放り込んだ鍋で

柔らかいめに湯がいた

スナップエンドウ

熱々をバターと胡椒で和えた。

 

昼前に

友達から届いたゆうパック

実家の枇杷を送ってくれた。

竹籠に山盛り。

テーブルの真ん中に。

 

そして

夕方6時前。

エミコさんの車が止まる。

大きなピンクの百合

スターチスと小菊。

貰ったからとお裾分け。

大きな百合も

テーブルの上。

 

雲ひとつない

絵葉書の様な青空の

冷たい一日だった。