雪、雨、雪の日々

コンコンコンコン・・・コンコンコン・・・。

四十雀(シジュウカラ)が小屋の壁をつつく。木の壁の間に潜んでいるカメムシを見つけたのだろう。山雀(ヤマガラ)のように人なつこくはないので、姿は頻繁には見かけない。

 

目白(メジロ)が2羽、私を気にしながら杉の枝からこちらを見ている。鶯(ウグイス)と見間違うが、目の回りの白い縁取り、深い暗い緑色の羽を持つ小さな野鳥。新緑の頃、小屋のまわりで鳴き声を競う鶯と同じ様な声で鳴くのだろうか?

 

ヒヨもヤマガラの餌台にやって来る。姿は美しいのにどうしてそんなに行儀が悪いの?

 

夫が裏の針畑川の上を雁の群れが飛んでいるのを見た。大好きな渡り鳥だ。

朝、ドアを開けて表に出る。沢山の動物の足跡が右に左についている。

初めての冬、雪の上の足跡を初めて見た時の様に驚きはしない。でも、雪の降る夜に小屋のまわりを音もさせず、あっちこっち。鹿やてんやウサギ達が歩いているのかと思うと、心が少しジンとする。

 

雪が降っては雨がその雪を少し融かし、又その上に雪が降る。三月の終わり迄、私も山の動物達も同じ雪を眺めて暮らしている。