![ヤマガラ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=490x10000:format=jpg/path/s979b638e9451d968/image/i0ede435959337a74/version/1359273005/image.jpg)
ドリトル先生は、ロンドンのシティに住むチープサイドと言うスズメを「地味な編み込みのセーターを着ている」と言った。
平良に住むヤマガラは編み込みのセーターではないが、地味でシックな装いをしている。そんなお洒落な姿で雪の山里を軽やかに飛び回っている。チー、チーと仲間を呼びながら。
お喋りで陽気な鳥だ。
![餌台](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=238x1024:format=jpg/path/s979b638e9451d968/image/i92b81b02ce0523df/version/1359275571/image.jpg)
餌の少ない冬場に、これは「いい調子だ」とヤマガラが頻繁に来る様になると、夫は木蓮の木のそばに餌台を作った。杉を薄く切り、風で餌が飛ばない様に真ん中をへこませ、水が溜まってはいけないと水はけ用の穴迄開けて、それはそれは至れり尽くせりだ。餌は勿論カメムシ。
ブルーシートや薪の間、本の隙間や箱の中。あらゆる所で半ば死んだ様に越冬中のカメムシ。ヤマガラは「大好物です」と大喜びで食べているが、カメムシは私達を恨んでるだろうな・・・
私達は天国に行けないかも知れない。地獄のかまどに放り込まれる代りに、カメムシのガスを思いっきり噴射されるんだろう・・・
そんな私の心配も知らず、ヤマガラは毎日楽しそうにやって来て,餌台で餌をついばみ、「ああ、満腹だ」と飛び立って行く。
![毎日食べてもあきないアップルパイ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=412x10000:format=jpg/path/s979b638e9451d968/image/i2ffd202c789c945a/version/1359275695/image.jpg)