琵琶湖を眺めながら

湖東から湖西を望む
湖東から湖西を望む

週に一度私は山を下り、琵琶湖大橋を渡り、湖岸道路を南へ,合計1時間半のドライブをして瀬田まで行く。

その運転の殆どを豊かな自然の中を走る。観光道路を走っているか様な贅沢な景色である。

 

「まずは滋賀の地に琵琶湖ありき」である。この広い湖を下に見て花折峠を下る。狭い山の村から出てこの峠から琵琶湖を見たかつての朽木の村人達。何と広い所があるものだと驚いたに違いない。

カイツブリがやって来た
カイツブリがやって来た

カイツブリは冬の鳥だ。名前の響きさえもがかわいい。寒くなって来たなと思うと、ちゃんと琵琶湖に浮いている。あっちにも、こっちにも。留鳥だと聞いたが夏は何処にいるのか知らない。

 

広い湖に沿って走る湖岸道路。大型トラックからセダン迄,渋滞はないけれど列をなして走る車の音も、この広い湖と大きな空に吸い込まれる。米処江州平野に籾殻を燃やす煙があちこちに立ちのぼり、それはまるでサイレント映画のようだ。

湖東から比叡山を望む
湖東から比叡山を望む

初冬は3時を過ぎると「早く帰らなければ」と気ぜわしい。

陽の光は弱く、影も長く、まだ,山の向こうに太陽は沈まないけれど無言のうちに私をせかす。

「平和だな・・・」穏やかで静かな琵琶湖を見ながら思う。

 

この平和が一番の誇りだと世界に言わなければならないのに、右に右に舵をきろうとしている政治家がいる。

バカバカしく危険な論をまくしたて、その早口で国民を煙にまこうとしているのにダマされてはいけない。解散した途端、急に強気になった首相。どっちにつくのが得か、そればかりで動いている小粒。戦国時代さながらだ。

 

こんな政治家達でなにが政治家主導だ。「戦後70年近く戦争もなく、何とか食うに困らずにやってこられたのは,あんた達政治家のお蔭じゃありませんよ」

 

狭い山里の小さな小屋のパソコンの前で私は怒っている。