雪の日はゆっくり

2mの雪の壁
2mの雪の壁

北海道、東北、北陸、近畿、関東でも雪は降り続き、除雪中に雪に埋まって亡くなった人や、大型トレーラーがスリップ横転したりと、いいニュースはない。

 

朽木でもここらは気候は福井嶺南である。

3日程どんどん降り積もり、屋根の雪が50センチ程になる。吸い込まれそうな青空に白い雲が速度を上げて通り過ぎて行く次の日。快晴だ。

昨年から雪の周期、癖が分かるようになった。だから雪が降り積もっている時は、小屋の中でゆっくりする。引っ越して来た時にお風呂場を作ってもらった鉄工所の御主人が「雪の日もええもんでっせ。ゆっくりします」と言われた意味が分かる。

 

日本列島の多くの場所で零下を記録する様な日、うちの屋根から見事なつららが一列に並ぶ。車で山の中の道を走る。岩の間から滴り落ちる清水が見事なつららに変わっている。それをアマチュアカメラマンの人達が写真に撮っている。

 

そして、窓にはジャック フロスト。

「おはよう、今年初めてのお出ましですね」。

雪の上に動物の足跡のない今年の冬。

寂しくはあるが、猟犬に追われる鹿や、銃で撃たれる猪を見なくてもいい。

 

昨日夕方、薄雲の向こうに淡い月が見え、その下を2羽の鴨が飛び立った。


窓辺は春
窓辺は春