後、一ヶ月?

冬の靴
冬の靴

今年は大雪だと言っても友達や知人はここまでだとは思っていない。昨日も今日も静かに静かに雪は降っている。

 

しかし、2月も半ばになると一日中降り続く雪も大きなぼたん雪に変わり、道路に積もった雪は知らない間に融けている。朝目覚めて見る白い世界、その雪を横切 る動物の足跡。降る雪の間を「チーチー」と鳴きながら飛び交うシジュウカラやルリカケス。止む事のない日々の小さな感動。しかし、いくら北国志向の私でさ え、フリースの重ね着にはもう飽きた。

狩猟期も後少しで終わる。最近では平良の猟犬達も真剣に鹿を追ったりしない。私と同じ、飽きたのかも知れない。口笛を吹くと、川に逃げ込んだ鹿を振り返り、振り返りしながらもと来た道を呑気そうに引き返す。

友達の送ってくれた柚子胡椒を粕汁に、熱々の柚子湯をオヤツと一緒に、ホッとウィスキーから立ちのぼる湯気が嬉しいのも後一ヶ月。
雪が融け始め田舎まんじゅうの様な模様に地面が現れ、私はフリースから一枚、一枚解放される。

猟犬ペス
猟犬ペス

11日、金曜日のランチ
11日、金曜日のランチ