12月の下旬になっても朽木には雪は降らず、その内降るだろうと思っていたら、ちゃんと大晦日の夜からたっぷりと降った。後1週間は降り続けると天気予報は言っている。
雪の中をウグイスが群れで飛び、薪を積んである屋根の下や、葉が落ちて雪が乗っている木の枝に止まって楽しそうに首を振る。
子供の頃はお正月は特別だった。日の光や、景色までもが輝いているように感じた。さあ、今日から新しい日が始まると思った。友達も同じように思っていたと言うのをある日知った。
何時の頃からかそんな風に感じなくなった。
しかし、新しい目標を立てるのにはうってつけの日だ。去年から持ち越した事、ずっと気になりながら一日延ばしになっていた事。全て白紙の状態で始めよう。少しずつでもいいからね。
「雪が降っても2、3日すれば止む。その間は家の中でゆっくりすればいい。雪の日もええもんでっせ」とある人が言った。
ここに生まれ育った人が何気なく言った言葉だが、「なるほど」と心に深く残っている。