冬の始まり

日の入り
日の入り

気象衛星の画像から天気を予測するようになってから、あまり当たらない様な気がする。しかし、冬の雪の予報だけは当たる確率が多い。天気予報で雪だるまのマークを見て、私はいつも冬の到来を感じる。

大きな黄色の除雪車が小屋の前を大きな音をたて北に向かう。雪に供えてのスタンバイだ。大きな灯油タンクを積んだガソリンスタンドの軽トラが忙しそうに走る。皆、雪が降る前の準備で気ぜわしい。「昔はもっと雪が多くて、雪かきをして中に入り少しして表に出るともう30センチ程積もっていた。大変だった」と村の人は言う。今もかなりの雪が降る。しかし、部屋の中は暖房が効き、除雪された道路をスタッドレスタイヤの車が走る。どんな雪の日でも生協の配達はある。

今からほんの少し前まで、雪の季節は閉ざされた村だった。その為に村の女性は沢山の保存食を作り家族の食をまかなったものだ。今は大型冷凍冷蔵庫ともう一つ冷凍庫がどの家にもある。文明の利器は村の女性を大変な労働から解放した。が・・・精神的な解放はまだ少し後を歩いていると、折りにつけ私は感じている。しかし、精神的な進歩は少しずつ、少しずつ進むものだ。時間がゆったりと流れるこの村にも、女性が精神的に解放される時はすぐそこまで来ていると私は思う。


澄んだ初冬の空気は、より明瞭に風景を際立たせている。私達はこんな冬の風景を見ながら3年が過ぎ、そして一年、一年、薄着になっているのを感じている。


白い器に青菜とチキンの簡単和え物
白い器に青菜とチキンの簡単和え物