26日 9月 2021
うちから8キロ離れた国道から 数メートル上った所にある 打ち捨てられた 小さな農具小屋。 欅が大きく枝を広げた影の下 錆色の小屋は 気持ちの良い秋風と光を受ける。 ゆらり ゆらりと揺れる欅の枝 紅い蓼の花は俯き加減 近くを通り過ぎる 車の音も遠くに聞こえる。 ぶらりと歩いていた時に ふと目に留まった 質素な小屋は...
25日 9月 2021
どこからか飛んできた 枯れた葉を 一枚ずつ拾い集め 風化した椅子に並べる。 そして その 朽ちていく様を愛でるのは 毎年の秋の事だ。 枯れた葉の 緩やかなカーブ。 穴が空いたり 裂けていたりと 表情が豊かな秋の葉達だ。 赤い枯葉を見つけるのは 後少し後だったのか? 今朝 私が拾い上げたのは アルパカの毛糸色をした葉ばかりだった。
24日 9月 2021
朽ちた葉の間に顔を出すキノコは 鮮やかな黄色だ。 朝の陽の光を浴び 控えめに輝いている。 川の水音 鳥の鳴き声を聴き 時折走る車の音に 轢かれはしないかと怯えながら ここがいいのだと 明るい黄色の傘を広げた。 初めて見る  明るい表情のきのこに 今朝出会った。
23日 9月 2021
もらった茹で栗を コロコロと器の中に。 大きいのやら 小さいのやら。 山の中の 栗の木の下 茶色のイガから 顔を見せた栗の実を 軍手をはめた手で 一つずつ拾い・・・ といった情景が浮かぶ。 それを アルミの大きな鍋で湯で 上手くいったかな?と 試しに一個食べたに違いない。 薄いカーテン越しの 柔らかな 朝の光を受けて 艶々と光る栗は 美しい栗色。...
22日 9月 2021
私が毎朝使う スプーンとバターナイフは 桜の木で出来ている。 小屋の近くの山で 何年生きたか知らないが 薪用にと貰った 桜の木だ。 切り口から 甘い香りを放ち 燃やしても 小屋中に 香りは充満する。 その桜の木で 夫がスプーン フォーク バターナイフ等を 作ったのはもう何年も前になる。 それ以来 私たちは 何年も 毎朝 毎朝...
21日 9月 2021
空気はからりとした 心地よい一日。 窓から入り込む緩やかな明るさ。 この明るさは 秋の色だ。 淡いピンク色をした 糸のような花びら 沢山の蕾をつけた 背の高い野生の花。 カガノアザミ(加賀乃薊)は 小屋の周りに 群れている。 手を伸ばせば  棘のある茎や葉っぱで傷がつく。 ひと茎を 軍手をはめて ハサミで切り取り 砂色をした花器に挿した。...
19日 9月 2021
台風14号は 私の住んでいる小さな小屋を 痛めつける事もなく過ぎ去った。 非常に幸運な事だ。 強風雨が近づくと予想された 深夜の時間帯に 表では コオロギの鳴き声が盛んだった。 夜が明けて 小糠雨が降り続く間の 雲の切れ間から覗いた青空。 そこに トンビが大きな円を描いて飛んでいた。 それだけの事だが 嬉しい。
18日 9月 2021
チャックは 途切れる事なく 発芽用ポットに 何かのタネを蒔いている。 ハーブであったり 野菜であったり。 小さな発芽用ポットの土から 小さな双葉が出て それらが 並んでいる様は 幼いエネルギーの発露。 強い雨に打たれたら すぐに溶けてしまいそうな 細い茎にハートの形の葉。 黒の桝目に若緑の力。 私はこれを上から見つめ 美しいと思う。
17日 9月 2021
夕方 6時を過ぎると もう あたりは暗い。 「つい この間まで7時を過ぎても明るかったのに」 と 毎日思う。 山の暗闇を明るく照らす LEDの街灯。 この街灯の下で  最近は姿を見せない狐を スポットライトのように照らしていた。 元気でいるのか? 見上げれば 灰色の厚い雲。 流れ去る雲の合間に 現れては隠れる 秋の月。 近づく台風の湿った空気の中...
15日 9月 2021
作る工程は単純 簡単だが 毎年「面倒だなぁ」と  億劫に感じるのが紫蘇ジュース。 二抱えも 三抱えもある 根付きの紫蘇の葉をもらい 艶のある綺麗な葉だけを使う。 洗った紫蘇の葉の炊き汁に 砂糖とクエン酸を加えるだけ。 今年も6リットル出来た。 夏の汗だくの日は 氷を浮かべ 冬の凍てつく日は 湯気で顔まで暖かくなる。...

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