災害避難所の話

災害避難所になった学舎から
災害避難所になった学舎から

 

私の住んでいる所は

山の中を一本の川が流れ

その川に沿って 集落が点々と在る。

 

車の道路が出来たのは 

不確かな情報だが60年ほど前。

それまでは山の中の細い道だけの時代が

延々と続いていた。

 

そして 茅葺屋根の(今は新建材で覆われているが)

築400年の家が 珍しくもなく存在している。

 

昨今の気候変動で

豪雨 巨大台風 川の氾濫 土砂災害が

日本中のあちらこちらで起きているが

この村も同じだ。

 

台風や豪雨のたびに 避難所へ避難を促す防災無線がある。

行くのは夫と私だけで 村の人に笑われている。

荷物をまとめ 気軽に行く。

何も被害がなければそれでよしと思う。

 

村に京都の大学の学舎がある。

鉄筋コンクリートのその学舎が

この辺りの避難所になったのは 数年前らしい。

誰も知らない。

 

今日 そこで避難する大事さを話す会があった。

大きく 頑丈な家とはいえ 今は気候が変わったのだ。

大雨 強風で いつ山が崩れるか

いつ 川が増水し村を襲うか。

私よりもまだ年上のネイティブの人達に 

それが伝わっただろうか。

 

今日も明るい秋の日だった。

学舎を出て周りの山を撮った。

半ば逆光で 暗く写った。