蝶の標本

村の温泉にて
村の温泉にて

 

蝶々を見て いつも思い浮かぶのは

三岸好太郎の 「雲の上を飛ぶ蝶」だ。

 

それは 細長いキャンバスに描かれた

灰色がかった青空 白い雲

その上を飛ぶ 彩り豊かな沢山の蝶たち。

 

この絵がうちの壁に掛かっていたら 

どんなにいいだろう。

 

村の温泉の壁に掲げられた

蝶の標本。

温泉を取り巻く山や林の中で

捕まえられ ピンで止められた蝶。

規則正しく並べられた姿は

乾いた美しさで 何も語らず

こちらを向いていた。

 

『雲の上を飛ぶ蝶 文化遺産オンライン』