玄米のおにぎり

 

雪が消えるまで

ずっと 写真 本 映画などの 

雪の写真と文を続けようかと考えた。

雪が好きだと言うよりも

雪が生活の一部になりつつあるからだ。

 

白い雪 汚れた黒い雪 

陽の光を浴びキラキラと輝く雪

動物の足跡の模様ができた雪

屋根に積もった雪。

 

今日 炊いた玄米の色と湯気を見

立ち上がる香りを嗅いだ時

「ちょっと寄り道をしていこう」

 

緑がかった玄米は

炊き上がると 品のいい薄茶色に変わり

胚芽は白い。

 

熱々の玄米ご飯を ほんの少しだけ冷まし

それを手のひらに取る。

姉が送ってくれた京都の松前漬

それはなかなか上等で 刻み昆布 

刻みスルメイカ 数の子 イクラ

甘い醤油に浸かっている。

その松前漬をご飯で包み 一つは三角 一つは丸く。

タイの灰釉の皿に載せた。

 

麹たくあんの薄切りを添え 

玄米の歯触りが実に新鮮で嬉しく 

これだけが 今日の私の満足の昼ごはんだ。

 

お米 松前漬 麹たくあん

全部 誰かからの到来物。

 

ほうじ茶に 熱い湯を注ぎ

フーフーと吹き 飲みながら

食の原点を感じる様だった。