除雪車

 

今日も うちの小屋の前を除雪車が通る。

黄色の体に 大きなタイヤ

地響きを立てて 近づいてくる。

 

いつも2台でやって来て

前の車が雪を掻き 

掻き残したのを 後ろの車が  

几帳面にさらっていく。

 

夜が開けない暗いうちから

吹雪の中を雪を掻く。

 

除雪の終わった道を

大阪に通勤の人の車

琵琶湖岸の町の会社に行く車。

そして

やっと空が明るくなる頃

学生が乗っている市バスが走る。

 

村の除雪車は ゲオポリスの街のKATYの様に

八面六臂の働きはしないが

雪に埋まった道を どしんどしんを音を立て

朝 昼 夕方と 

ランプを灯してやってくる姿は 実に逞しい。

 

今朝 窓から 

雪の積もった杉の木の枝を

カケスがあちらこちらと 渡るのが見えた。

そして ヒヨに似た大きな声で鳴いて

飛び去った。

 

たったこれだけの事だ。

鳥の姿と鳴き声で 私の心はほっこりする。