初冬の朝

 

降り出した強い雨

少し残っていた紅葉の葉 銀杏の葉は

すっかり落ちるはずだ。

 

山の中を西から東へ流れる川の谷筋を

風が上ったり 下ったりする。

 

10代に読んだ 

ヘルマン・ヘッセの 「春の嵐」の最初に

荒々しい風の描写があった(様に思う)。

 

風が強く吹いて 

人工林の杉が 大きなうねりとなり

揺れているのを見た時に 思い出す。

 

雪や 霰 雹も降り

今朝 水の溜まったバケツに

氷が張った。

太陽が顔を出すと 氷が溶けた。

 

きんとした空気の初冬の朝。

それは とても気持ちがいい。