秋の早い夕暮れ

 

夕方 6時を過ぎると

もう あたりは暗い。

 

「つい この間まで7時を過ぎても明るかったのに」

と 毎日思う。

 

山の暗闇を明るく照らす LEDの街灯。

この街灯の下で 

最近は姿を見せない狐を

スポットライトのように照らしていた。

元気でいるのか?

 

見上げれば 灰色の厚い雲。

流れ去る雲の合間に

現れては隠れる 秋の月。

 

近づく台風の湿った空気の中

灰色の空の下に立つ私を 

又 現れた月が 弱々しい光で照らす

秋の早い夕暮れだ。