小説「Shuggie Bain」ダグラス・ステュアート著

 

イギリスの権威ある文学賞 ブッカー賞

今年のブッカー賞を取ったのは

ダグラス・ステュアートの「シュギー・ベイン」だ。

スコットランドの労働者階級の見事な物語。

 

著者のダグラス・ステュアートの半自伝的小説

という事に興味を持った。

 

Shuggie Bainについて書かれたインターネット記事

それを参考に 短く紹介しよう。

 

1970年代後半から1980年代

サッチャー政権下のスコットランド 

グラスゴーが舞台だ。

 

労働者階級の大量失業 アルコール依存症

社会的不平等 貧乏 同性愛・・・

ベイン家のアルコール中毒症の母と

三人の息子達が 壊れた親に対して感じる

無力感と絶望感。

 

二人の兄が家を出た後の

末っ子のシュギーの母親に対する

悲痛な愛が描かれる。

 

「暗くも美しい 暖かさと楽観主義」

Amazonのレビューにそう書かれている。

楽観主義は 「逞しさ」にも通じる。

 

著者のダグラス・ステュアート。

1976年 グラスゴーに生まれ育つ。

王立芸術大学を卒業後 ニューヨークへ。

ファッションデザイナーのキャリアを積みながら

小説を書き始める。

Shuggie Bainは処女作である。

 

翻訳が出れば 読んでみたい。