内気なベニバナボロギク

ベニバナボロギク
ベニバナボロギク

 

アフリカで生まれ

世界のあちらこちらに根を張り

子孫を増やし

こんな 山奥の草地一面にも

まるで 

先住民の様な顔をして住み着いている。

 

花弁は薄い黄色と 上部はオレンジ色。

余程内気な性格なのか いつも下を向いている。

花は開かず ずっと硬い蕾のまま。

 

ある日

気がつくと 白の綿毛が 

フワリ フワリと風に吹かれ漂っている。

 

ダンドロボロギク と同じ草地に住み

花を咲かすのも 綿毛が飛ぶのも

ダンドロさんより少し後。

自然の営みの妙だ。

 

「開花している様が まるでボロ切れの様だ」

から 名付けられた ボロギク。

ヘクソカヅラ オオイヌノフグリ

そして ボロギク。

 

失礼な名付け親はあの植物学者さんだ。