柿の木の下で

柿の木
柿の木

 

灰色の雲に覆われた空に

柿の木の枝を広げた様が

スリーピーホロウの妖怪みたいであったり

又は

身体中を巡る血管のようでもある。

 

明るい満月の冬の夜。

土も草も凍り

山も川も白い光に浮かび上がる。

 

そんな夜に

鹿やフクロウと一緒に

この柿の木を見上げてみたい。

 

うちから歩いて5分の木の下で

私は そんな呑気な事を思うのです。