茶色に変わった葉

 

鮮やかな黄色の銀杏の葉も

赤い紅葉の葉も。

 

木から離れた葉は

いつもなら 深い雪の下に

眠っているはず。

 

雪のない今年は

雨や露に濡れて 形だけを残し

薄い茶色に変わってしまった。

 

それらは やがて 形を無くし 

私が気づかずに その上を歩いても

声を上げずに土と化すはず。