鳥の住まい

 

川辺の茅の茂みから

バタバタと飛び立つ鳥。

 

枯れた茅が

こんもりとして 気持ち良さそうだ。

丸い入り口のあの奥は

今飛び立った 鳥の巣なのか?

いや 巣だ。

 

川の流れる音を 側で感じ

車の音を上に聞き

茅の向こうから

身構えて 私を見つめている。

その鳥の巣だ。

 

雨が降り

川の水かさが増えると

流されて 消えてしまう。

 

そんな事なんて気にしない。

 

どうだい?

その家の住み心地は。

雨が降っても大丈夫?

乾いた茅の寝床は

気持ちがいいだろうね。

 

今夜の大きな白い月が

明るく下界を照らす。

 

月の光の下

その気持のいい巣で

安らかに体を休めている鳥。

 

そんな幸せな鳥の姿を 思い描いている私だ。