穂紫蘇の佃煮(2)

 

紫蘇の穂先を指先でしごく。

根気よく最後の一茎まで。

 

小さな花の萼。

ざるに山盛りだ。

 

流水で洗い湯がく。

湯が紫色に変わる。

 

出刃包丁でトントンと

刻んだ穂紫蘇。

 

砂糖 醤油 酒

そして 生姜のみじん切りと

鷹の爪の輪切り。

 

鍋に共に入れ

コトコトと煮詰め

照りが出れば 出来上がりだ。

 

陶の蓋物 ガラスの瓶4個に詰め

ご飯の友としよう。

 

種のプチプチとした食感が

鯛の子の様で

甘辛い味はご飯が進む。

 

両方の親指と人差し指の爪が

アクで黒く染まったのは

手間のかかる 一品を作った証だ。