見飽きるという事がない

 

毎日見慣れた風景だ。

 

春になれば

あそこにコブシの白い花が咲く。

薄紫の藤の房が

たわわに揺れているのはあそこ。

 

くっきりと黄色い葉っぱの木。

それは秋の山のてっぺん近くに。

 

季節ごとに

色合いの違う山の様を

覚えてしまった。

 

雪を纏った樹々が

陽の光に輝き

薄い水色の空がやさしい

今日の冬。

 

暑い時も寒い時も

見飽きるという事はない。